インタビュー記事

ユーコンの現地ガイド直伝!早めに済ませておきたい、カナダの冬を乗り切るための車メンテナンス

ユーコンの冬は長く、特に年明けから2月ごろまでにかけては気温がマイナス30度を下回る日もあるなど非常に厳しい寒さが続きます。そんな中でも、通勤、買い物などユーコンでの生活に欠かせない車での移動ですが、安全なカーライフを過ごすための車のメンテナンスや、急なトラブルへの対処法はユーコンの冬を過ごす上で知っておきたいことの一つです。

今回は冬シーズンに向けての車のメンテナンスやトラブルへの対処法について、ユーコンでツアー会社・tNt Nature Connectionsを経営し自らもガイドを務める上村知弘さんにお話を伺いました。

ー本日はお忙しい中お時間いただきありがとうございました。早速ですが冬に向けて車のメンテナンスについてお伺いしたいのですが、まずはいつ頃から準備を始めたらいいでしょうか?

上村知弘さん、以下トモさん)
大体ですが、8月末から9月上旬ごろから徐々に準備をすればいいと思います。昨年は10月上旬ごろにユーコンで大雪が降ったので10月に入るまでにはメンテナンスを済ませておければいいのではないかと思います。

ー確かに今みんな冬に向けて準備をしている時期なので、今日カナディアンタイアにメンテナンスの予約に行ったら2週間待ちでした(9月15日時点)。主にどういったメンテナンスや準備をすればいいでしょうか?

トモさん)
メインはやっぱり冬用タイヤへの交換が必須です。その他にバッテリーやウォッシャー液もユーコンの寒さに耐える事ができるよう気をつけています。

ーまずタイヤについてお伺いします。冬用タイヤはどういったものを使用していますか?

トモさん)
例えば今ツアーで使用しているバンのうちの一台は2WD車なので万全を期してスパイクタイヤを使用しています。4WDの車であれば通常のスタッドレスタイヤで問題ないと思いますし、舗装された街中などの使用が主な場合は2WDであっても通常のスタッドレスタイヤで全然問題ありません。

スパイクタイヤ

ただユーコンではタイヤを万全にしても街の外へ一歩出るとスタック(雪にタイヤが埋まってしまい動けなくなること)などが起こってしまうことも十分考えられますので、そういった緊急事態に対応することができる装備品を積んでおくことも大切な準備の一つです。

ーなるほど!何重もの準備が冬の運転には大事と言うことですね。例えばどういったものを積んでおけばいいでしょうか?

トモさん)
例えば雪にタイヤが取られて進めなくなった場合に備えて雪かき用のスコップや、タイヤが雪で滑らないようにするために下に敷くゴムマットなどを車に積んでいます。まだそれでもダメな場合もありますので、そういった際には周辺の木から枝を集めてタイヤの下に敷くことができるように斧も積んでいます。

冬のエマージェンシーキット。これらに加えて緊急事態に備えてマッチやライターのような火を起こせるものもあれば尚良い。

ーさすが北極圏ツアーなどに使用する車だけあって万全の装備ですね。何重ものリスクヘッジが安全なツアーの土台となっているんですね。

トモさん)
ちょうどこの前の冬シーズン中、旅行者が運転を誤って路肩に車ごと転倒する事故がありました。この日の体感気温はマイナス50度にもなるくらいで暖をとるための木々には雪が積もり過ぎていて、結論から言うと彼らは載っていた自分たちの車を燃やして暖を取り、たまたま通りかかったトラックドライバーに助けられたそうです。

Trucker recounts finding frigid Yukon travellers burning vehicle to stay warm

By CBC North

ー冬の車でのトラブルは命に直結することも起こりうると言うことですね。ニュースになったこの事故では運よく全員が助かりましたが、そういったトラブルは事前の準備や心構えで十分に回避することができる可能性もあると言うことですね。

ーウォッシャー液やバッテリーについては?

トモさん)
ウォッシャー液については凍ってしまわないように絶対に寒冷地対応のものを使用してください。バッテリーについては万全を期して予備のものを積んでいます。

ウォッシャー液には対応温度(ここではマイナス35度)が記載されている

ー昨シーズンマイナス30度以下の日が1週間ほど続いたときに自分の車のバッテリーが凍って朝動かなくて焦った経験があります。慌てて新しいものを買いに行きました。予備があればこういった緊急事態を防ぐことができますね。

トモさん)
またボンネット内へ冷気の侵入を防ぐためのバンパーカバーもとても効果があります。バンパーカバーがあることで例えば車内の暖房の効きが全然変わってきます。

ー実は車の見た目があまり良くないのでバンパーカバーをつけるのは避けていました。でもいつも車内で寒い思いをしていたので今年はバンパーカバーはマストアイテムになりそうです。

ーここまでメンテナンスのことについてお伺いしてきましたが、次に実際の運転で気をつけていることについて教えてください。

トモさん)
とにかくスリップしても慌てないことです。慌ててブレーキを踏んでしまったりすると余計に滑って路肩に落ちてしまったりすることもあります。またそのような事態を防ぐために、止まりたいときはエンジンブレーキを利用したり、フットブレーキをソフトに数回に分けて踏む、また曲がりたいときはエンジンブレーキ、フットブレーキをうまく使い早めの減速を心がけゆっくりとハンドルを切るなど、落ち着いて十分に余裕を持った運転を心がければ大丈夫です。

また急に止まることができないということを踏まえると、十分な車間距離を取って走行することも大きな事故を回避するために大事です。

ーとにかく慌てず落ち着いた運転が大事と言うことですね。冬シーズンは朝の通勤では夏シーズンより5分早く家を出ようと思います。

ーここまで車のメンテナンスや運転についてお伺いしてきましたが、ここからはトモさんご自身で催行されているツアー会社についてお伺いしたいと思います。主にどういったサービスを提供されていますか?

トモさん)
社名の一部にもなっている”Nature Connections=自然とのつながり”をベースに、ユーコンの売りでもあるウィルダネス(手付かずの自然)を通じて様々な気付きや自分自身の成長を感じてもらうことができるようなツアーを提供しています。

夏はカヌーキャンプやハイキング、冬はオーロラ鑑賞はもちろん、スノーシューやアイスフィッシング、クルアニ国立公園へのバンツアーなどのパッケージツアーを中心に、お客様の要望に沿ったカスタムツアーも提供しています。またどのツアーも基本的にはグループではなく少人数で、参加者にしっかりとコミットできるようなツアーが特徴でもあります。

ートモさんのツアーの評判はとてもよく耳にします。またこういったコロナ禍ということもあり、少人数という点もツアー参加者にとっては安心できる要素の一つですね。今は夏シーズンも終わり、冬シーズンに向けて準備をしている時期だと思いますが、特におすすめしたいユーコンの見どころやツアーはありますか?

トモさん)
アイスフィッシングやクルアニ国立公園へのバンツアーはおすすめツアーの一つです。アイスフィッシングではその日の条件やこれまでの経験をもとに、できる限り魚が釣れるスポットにご案内することができると思います。

ー以前トモさんとアイスフィッシングをご一緒させていただいたときに、釣れた魚をその場で食べたときは絶品でした!そして基本的なことですがアイスフィッシング用の釣り竿を用意してもらったり、氷に穴を開けてもらったりと至れり尽くせりで本当に楽しかったです。

こんなに大きな魚が釣れることも!?
©️tNt Nature Connections

トモさん)
またアイスフィッシングにスノーシューを組み合わせるなどのカスタマイズも出来るので、1日でユーコンのいいところをたっぷりと堪能していただけると思います。

ー今年の冬は雪が多いと予報で見たのでスノーシューも魅力的ですね!

トモさん)
特に今シーズンはこういった状況もありいつもよりも余裕があると思うので、ぜひこの機会にユーコンローカルの方々にもツアーを体験して欲しいと思います。

ー僕自身、トモさんをはじめユーコンのツアーガイドの方と接する機会は少なくありませんが、その度にユーコンの新たな魅力に気付かされます。是非この機会にプロのガイドを通じてこれまで知らなかったユーコンを感じて欲しいと思います。今日はお忙しい中色々とありがとうございました!

トモさんのツアーにご興味ある方は下記リンクよりお問い合わせください。”ユーコンなびを見た”で通常価格から15%割引(*一部ツアー除く)していただけるとのことですのでぜひこの機会に今まで知らなかったユーコンを体感してください!

最後までご覧頂きありがとうございました

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